『花まゆ』ワシントン展作品紹介
ワシントン展での大きなテーマが日本の四季の花祭りでした。
季節の花祭”夏・花火
夜空を飾る花火のように花を飾りました。小さな花弁を丁寧に重ねた大輪のポンポンダリアがすっくと立ち上がり、スカビポオッサ、赤葉草が辺りをにぎわせる花火。たおやかに、力強く、花の芯はどこまでも天に向かいます。
牡丹の花束
小さな繭から、これほどまで大きな花も生まれるのが『花まゆ』の魅力です。
深いオペラピンクから淡いベビーピンクへと美しいグラデーションに彩られた花びらが何枚も重なって、生まれた牡丹の花。花の一つ一つに豊かな情感が溢れ、華麗で、夢のような世界を届けてくれる花束でした。
天蚕の花
美しい黄緑色は天然の繭の色。天蚕のもつ独特の光沢に惹かれて創り出された大きな花です。
薄く剥いだ花弁を何枚も重ね、美しい陰影を浮かべた気品に満ちた花、絹糸、天蚕の切り残しを添えて、日本の繭から生まれた、美しく楽しいアレンジメントです。
リーフガーランド
『花まゆ』の原点でもある、揚繭(糸を採った後に残った繭)で創られた花です。薄い繭の一片を枝につけた一枝を何本も束ねてアレンジしています。全長3mほどにも及ぶ大きなアレンジですが、軽い繭だからこそ生まれた花の姿です。
ワシントン展会場の様子(ギャラリー入り口)
2010年9月10日~11月22日にわたって、在アメリカ合衆国日本国大使館広報文化センター内ギャラリーで開催された『花まゆ』ワシントン展。
200㎡もの広い会場に作品点数30数点ほど。華やかな中にも凛とした『花まゆ』の展開でした。
日本の伝統文化紹介に大きな貢献をしてきた広報文化センターで、日本人の創り出す美しい手仕事として『花まゆ』が紹介されました。小さな繭から生み出された花の数々、その発想と技と、美しさに、来場の皆様からは感嘆の声が上がっていました。
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