花まゆとは

繭から生まれた花は繭が生んだ花。繭で花を作るのではなく繭が花をつくらせてくれる。

花まゆは酒井登巳子が考案した繭から生まれた花です。

絹糸をとる「まゆ」で花を創りました 。最高の天然素材である「まゆ」は丈夫で軽く、自然な色、光沢、品格を備えています。しかも「まゆ」独自の曲線を利用し、電気ゴテなどの道具は使用せず、すべて指先だけの造形です。

花まゆでは糸になれなかった『揚り繭』も使用しています。繭の製糸段階で、発生する副資材も使用し、全て使い切ることを大切にしています。「まゆ」は本来絹糸になり、きもの等に加工されますが、糸のとれなくなった『揚り繭』が命を吹き返し、花まゆとして咲き誇る様は圧巻です。

軽さが特徴の花まゆは細いワイヤーを使うことで、少しの風にも揺らぎ、特に陽を浴びる花まゆは、感動さえ伴う美しさです。そして作る楽しさ、出来あがる喜びも花まゆの重要な要素です。